「すすきの」の魅力を新規事業で創出!

株式会社APRグループ(札幌市中央区)

運営する飲食店「北海道ジンギスカン蝦夷屋」

1978年設立
・従業員150
・飲食店事業、BAR事業、ラウンジ事業、人材派遣事業、不動産事業、飲食デリバリー事業食材卸売事業、食品製造事業、スイーツ小売事業、ベーカリーカフェ事業、EC販売事業、海外事業
https://apr-inc.net/

相次ぐキャンセルにより売上が9割減の店舗も

 2020年2月中旬、同社が札幌市内で経営する25店舗の居酒屋には、予約をキャンセルする電話が相次ぎました。売上が例年比で9割減となる店舗もあり、大量の食材在庫を抱えることになりました。さらに、タイで展開していた3店舗の居酒屋は、ロックダウンにより長期間の休業が強いられるなど、厳しい経営状況が続いたことから、急ぎ新たな取組を実施する必要がありました。

イートイン利用の減少を補うため 新規事業を次々と展開

 同社では、イートインによる売上減少を補うため、寿司や焼き鳥といった特色ある6店舗での営業に限定したほか、テイクアウトやキッチンカーによる販売、ランチ営業など、コロナ禍において新たな事業に挑戦しました。その中でも、順調に売上を伸ばしたのが寿司のデリバリー事業で、青木社長は、「飲食店として、取引先から仕入れを継続していたことがデリバリーという新たな事業の創出につながった」と語ります。

 また、同社のホームタウンである「すすきの」とそこで働く人たちを応援する=エールを送るため、クラフトビール醸造のクラウドファンディングにも着手。地元メーカーと共同で開発した「すすきのえーる」は、北海道産の原材料に徹底的にこだわり、フルーティーな味わいがクラフトビール愛好家から好評で、売上は順調に伸びています。直販だけでなく、札幌市内で卸販売を実施するまでに至り、新たな業態への足がかりになっています。

飲食デリバリーサービス

地域づくりにつなげる攻めの経営

 同社は、「すすきのの愉しいを未来につなぐ」をミッションに掲げ、すすきの地区の活性化に向けた事業展開を進めています。コロナ禍で誕生したデリバリー事業を強化するため、2022年9月、最新の冷凍設備を備えた食品工場を札幌市内にオープンする予定です。また、ネット通販やカフェ、ホテル、ウェディング、アパレルなど、事業の多角化も進めています。ビアホール「すすきのブリューイング」もその取組の一つで、これまでOEM製造していたクラフトビールを自社で製造するための準備が進んでいます。

すすきの発のクラフトビール「すすきのえーる」
代表取締役社長 青木 康明 様

企業からひとこと

 当社の企業理念は、「『すすきの』と、ともに」。すすきので小さな焼き鳥店を開業してから今年で44年目を迎えます。コロナ禍で、新たなサービスの創出が求められるなか生まれたデリバリー事業は、今後も積極的に展開し、当社のPRにもつなげていきたいと考えています。全ては、コロナが収束したときにお客さまから選ばれるお店になるため、日々努力を重ねていきます。

2022年7月 8日取材

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