農業機器の販売と技術指導による人材育成でマーケットを拡大

北日本スカイテック株式会社(北広島市)

ドローン

1989年設立(親会社のサングリン太陽園は1917年創業)
・従業員14
・産業用無人航空機、散布ボートの販売・メンテナンス、産業用無人航空機のリース・レンタル、請負散布業務、その他農業用資材販売、スカイテックドローンスクールの運営
https://k-sky.co.jp/

コロナ以降視察・面談・商談の機会が大幅に減少

 同社は、2018年にスマート農業の発信基地として「TECHNOLOGY FARM 西の里」を整備するなど、事業が順調に推移していましたが、年間2,000人ほどいた施設や試験圃場への視察や面談による商談がほとんどなくなり、また、「産業用無人ヘリコプター養成スクール」の受講生も減少し、新たな取組の必要性を感じていました。

同社「TECHNOLOGY FARM 西の里」外観

新たなマーケティング手法の確立と農業に限定しない利用の拡大

 視察や商談が減少しても、農業における省力化やスマート農業化へのニーズは非常に高く、2020年からは、搭載量の大きな「マルチローター(2つ以上のローターを搭載したドローン)」のシェアリングサービスの実証を開始しました。この実証活動では、それぞれの地域でどの程度のニーズがあるのかを把握すること、また、試験的に使用してもらうことで機体販売につなげることを狙いとしています。

 また、ドローンの普及拡大に向けて「スカイテックドローンスクール」を開校。北海道では唯一のDPA(ドローン操縦士協会)認定校で、撮影用の小型ドローンから農薬散布用の大型ドローンまで、様々な機体の教習ができる屋内外施設を有しています。現在は、「ドローンサッカー」などのエンターテインメントのほか、建設、道路・橋梁管理など、農業に限らない業種・分野からの受講者も増加しています。

ドローンスクール 屋内フライト場

「安全・安心」を前提とした人材育成とマーケット拡大

 同社では、確かな技術と丁寧な教育に裏付けられた「安全・安心」を前提とし、ポストコロナに向けた人材育成に注力しています。特に、202212月からは、ドローン操作が国家資格になることから、自社スクールはもちろん、酪農学園大学との産学連携による「ドローン教習コース」の開設(2022年3月)、SAc(スマート農業共同体)を通じたハイテクノロジー専門学校のスマートアグリ学科へのサポートなどを行っており、これらを通じたオペレーターなどの人材育成と将来的なマーケット拡大につなげることを目指しています。

執行役員 営業事業本部 事業本部長 白川 努 様

企業からひとこと

 コロナによって、求められる事業スピードが大きく変わりました。業界内での競争激化も予想されますが、大学などとの連携も含めた「教育」を強化して、人材育成はもちろん、マーケットの拡大と他社との差別化を図ります。

2022年6月 1日取材

その他の企業