コロナ禍のピンチから新たなニーズをつかみ新サービス展開

株式会社SHARE(札幌市中央区)

社員の集合写真

2011年創業
・従業員122
・フィットネスジム、オンラインパーソナルトレーニング指導、ボディメンテナンスサロン、はりきゅう整骨院、リハビリ特化型デイサービス、脳梗塞後遺症リハビリセンターの運営等
https://www.sha-re.jp/

コロナ禍による休業・会員離れ 再開の目途が立たない小規模ジム

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年4月から約2か月間、運営している全てのフィットネスジムの休業を余儀なくされ、この間、会員離れが続きました。また、同社が運営している施設の中で、小規模でスペースが狭い店舗は、密集回避の観点から再開の目途が立たなくなりました。

オンライントレーニングの実施により新たな需要を獲得

 休業期間中にオンラインによるパーソナルトレーニングのシステムを構築し、2020年5月に試験的に実施し、同年9月から「スマホフィット」として本格的に事業を開始しました。

 このプログラムはコロナ禍による会員離れを防ぐために始めましたが、日本語で指導を受けたい海外在住の日本人や、外出をし難い育児中の主婦などの、思いも寄らない新たなニーズの掘り起こしにつながりました。現在は専属トレーナーを配置しフル稼働中です。

 さらに、同社では、オンライン指導のノウハウを活かして地方の自治体が実施する健康増進・介護予防教室事業等を受託しています。

どこでもパーソナルトレーニング「スマホフィット」

少人数を対象とした高単価のサービスを展開

 同社では、密集回避の観点から再開の目途が立たなくなっていた小規模ジムの一部を、少人数向けの脳梗塞後遺症専門リハビリセンターに改修しました。

 通院終了後も後遺症の改善のために同様のリハビリを求める人たちの要望をかなえたいという思いから始めましたが、健康保険適用外のため高額なサービスであるにも関わらず好評を得ており、2022年7月には小樽にも拠点を設けて事業展開する計画です。

脳梗塞後遺症リハビリセンター

オンラインを活用した医療周辺サービス事業を拡大

 「スマホフィット」は運動習慣がある人々が主な対象ですが、今後は、医療機関等と連携して、運動習慣のない糖尿病予備軍を対象とした食事指導とパーソナルトレーニングとをセットにしたオンラインでの生活習慣改善サービスにも力を入れていく方向です。

 また、脳梗塞後遺症に悩む人々やその家族が少額で参加できるオンラインサロンを展開していきます。サロンでは、自宅でのセルフリハビリの紹介や、サロン参加者同士の交流を図り、リハビリの継続意欲の維持・向上や後遺症による社会的孤立の解消を図ることを目指しています。

代表取締役 佐伯 輝明 様

企業からひとこと

 健康寿命を延ばすためには、日ごろの正しい食生活や適度な運動が重要です。しかし、ヘルスケア業界ではそのような指導を行える人材が不足しています。

 今後は医療機関等と連携し、人々の健康寿命を延ばす指導ができるトレーナーの育成、輩出をしていきます。

2022年6月 7日取材

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