雇用確保のため 縁のなかったベーカリー部門に進出!

株式会社あおいSORA(旭川市)

モンテデジールの店内

2020年創業
・就労継続支援A型事業所(利用者35名)
・ベーカリーショップ運営、入力作業、インターネット販売、アクセサリーなどのハンドメイド商品作成・販売、物流作業、民泊清掃業務
https://aoi-sora.co.jp/

インバウンド等の急激な落ち込みにより 民泊清掃がほぼゼロに

 同社では、就労継続支援A型として民泊清掃を請け負い、開所当初の業績は順調に推移していましたが、コロナの影響によってインバウンド等の利用がなくなり、一時は売上が9割減と大きく落ち込みました。心身に障がいのある10代から60代までの利用者35名の雇用を確保するためには、新たな事業展開を急ぎ検討する必要がありました。

新業態「ベーカリー部門」への挑戦

 同社では、民泊清掃で落ち込んだ収益を確保するため、業種・業界を問わずに情報収集を行ったところ、「冷凍パン生地」を取り扱うメーカーとのつながりができ、新たな業態としてベーカリー部門への進出の検討を始めました。同社の佐々木社長は、「コロナがなければ新事業を始める踏ん切りはつかなかった。また、利用者が一般企業へ就職するためには、コミュニケーションを取る経験を積むことが重要であると考えた」と語ります。

 パン店「モンテデジール」は、かつてアパレルショップとして使われていた店舗を利用者が使いやすく、そしてスタイリッシュに改装。商品は、ドーナツやクロワッサン、プレッツェルなど、利用者自らが企画・開発し、価格帯も180280円とリーズナブルにしました。202111月のオープン以来、こだわりの冷凍パン生地のおいしさはもちろん、丁寧で提案型の接客が地元住民から好評で、売上は順調に伸びています。

 同社の取組は、外部からも評価され、障がい者雇用を求められている企業からの相談も増加しました。

新商品開発の風景

2店舗目のパン店をオープンし 接客業務を拡大へ

 同社では、近隣の商業施設から声がかかり、旭川市内に2店舗目のパン店の開業に向けて準備を進めています。また、民泊清掃の需要回復に備え、利用者への指導・サポート体制を強化し、コミュニケーションを取る経験を積んだ利用者の一般企業への就労につなげていきたいとしており、将来的には、人材確保に課題を抱える企業や就労支援事業者に対し、人材紹介や事業展開に関する提案も視野に入れています。

代表取締役 佐々木 正人 様(左) 専務取締役 大村 一歌 様(右)

企業からひとこと

 コロナ禍で新たな事業を始めるのは、かなりの勇気が必要で、多くの労力を要することから、当社では、地元の業種・業界の方々に相談し、多くのアドバイスをいただきました。パン店を開業できたのも、事業者同士のつながりがあったからこその取組であると言えます。

 これからも雇用や事業などの機会創出の好循環が生まれるよう、地域と連携しながら積極的に取り組んでいきます。

2022年6月 7日取材

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